PUNK BAND Biography 「Hi-STANDARD」1991-2002



バンド名:Hi-STANDARD(ハイスタンダード)

日本を代表するメロコアパンクバンド「Hi-STANDARD」

2017年リリースの「The Gift」が大ヒット中の彼らの歴史を、今一度まとめてみたいと思います。

Hi-STANDARD「The Gift」のレビュー
伝説的バンドの18年ぶりのフルアルバムと言う事で、発売前よりパンク、メロコア界隈では兎に角話題となり、前作「ANOTHER STARTING LINE」の時にゲリラ発売で話題となった事に味を占めたと言ったらいい方は悪いが、

彼らが邦楽パンク界の頂点へ昇りつめ、絶頂期での活動休止、長い冬の時代を経て再始動、現在にいたるまで、一体何があって、どうなったのか。それを時系列で追ってみたいと思います。

第1章は、ハイスタ結成から、ハイスタ全盛期、いや日本のメロコア全盛期を支え、そのまま自然消滅的に活動休止へと至るまで、事実の羅列を管理人の主観を交えながら時系列で追います。

結成から活動休止まで(1991~2002)

1991年(平成3年)

8月:難波章浩氏のバイト先であった東京の下北沢の老舗ライブハウス「屋根裏」にて、難波氏と横山氏が出会い結成。
この時のメンバーは、松本敦彦(Vo.)、難波章浩(Ba.)、横山健(Gu.)、恒岡章(Dr.)の四人。

10月:高円寺20000Vにて、「bloodthirsty butchers」、「BEYONDS」らと初ライブ。

1992年(平成4年)

不明:1stデモテープリリース。
2ちゃんの書き込みによると、「MAXIMUM OVERDRIVE」が収録されているが、現在知られているそれと全く違い、80年代風な曲調と日本語詞だったらしい。

9月:Vo.の松本敦彦氏が脱退。Ba.担当であった難波氏が、Vo.経験があったためVo.兼務になる。

11月1日:日本コロムビアよりリリースされた、「SHAKE A MOVE(シェイク・ア・ムーブ)」に参加。10バンド10曲が収録された。ハイスタは4曲目に、今と違うバージョンの「SELFISH GIRL」で参加。
他参加バンドは、元「SUPER STUPID」の「LOW IQ 01」氏が在籍した「ACROBAT BUNCH」や、「ABNORMALS」、「THEATRE BROOK」、「AFRO DIAMONDS」等。
現在中古盤はヤフオクで3000円程度、中古CDショップだと5000~10000円で取引されている。

1993年(平成5年)

10月:イギリスのパンクバンド「Leather face」の来日公演のオープニングアクトを務める。

11月25日:UK PROJECTよりリリースされたオムニバス「BQ JAP」に参加。6バンド12曲が収録されている。
ハイスタはトラック9に「 MAXIMUM OVER DRIVE 」、トラック10に、「SELFISH GIRL」のライブテイクを収録。
他参加バンドは「COKE HEAD HIPSTERS」、「THE 5.6.7.8'S」等。今にして思えばこれがB級って...。
こちらは2017年現在ヤフオクで1000円程度と、結構リーズナブル。プレミア感もB級...。

1994年(平成6年)

2月:元「DESCENDENTS」のメンバーで結成されたアメリカのパンクバンド「ALL」の来日公演のオープニングアクトを務める。

5月:CISCO INTERNATIONALよりリリースされたオムニバス「底引重圧八割 PULL UP FROM THE UNDERGROUND 80%」に参加。
トラック9に「IN THE BRIGHTLY MOON LIGHT」、トラック10に「TELL ME SOMETHING HAPPY NEWS」のライブテイクを収録。
他参加バンドは「ACROBAT BUNCH」、「COKE HEAD HIPSTERS」、「DBX」、「COCOBAT」、「ABNORMALS」。
こちらは2017年現在、直近のヤフオクでの落札相場を見ると7000円~12000円と、中々のプレミア価格で取引されているよう。

4月:アメリカのガールズパンクバンド「L7」の来日公演のオープニングアクトを務める。

6月30日:1stミニアルバム「Last of Sunny Day」リリース。ジャケットに使われたレゴブロックについて、レゴ本社よりクレームが付き、すぐにダイヤブロックで作った物に差し替えられた。
初版ジャケットには、当時1万円程度のプレミアが付いていた記憶がある。現在はヤフオクで安ければ5000円程度で入手できるようだ。

詳細、レビューはコチラ

Hi-STANDARD「Last of Sunny Day」のレビュー
言わずと知れた、1991年結成の日本のメロコアパンク界の草分けバンドであり、現在もオリジナルメンバーで再結成され邦楽メロコア界のトップをひた走る。そんな彼らの1994年6月30日発売の1stミニアルバムであり、

8月:アメリカのサーフ系パンクバンド「Agent Orange」の日本公演のオープニングアクトを務める。
9月:1st 7インチEP「IN THE BRIGHTLY MOONLIGHT」を「SNUFFY SMILES」よりリリース。
4曲入りで、メロコア全盛期の90年代後期には、数万円のプレミアが付いていた。現在は10000円程度で中古盤が見られる。

アメリカ東海岸のパンクバンド「Seaweed」の日本公演のオープニングアクトを務める。

10月:カナダのパンクバンド「PROPAGANDHI」の日本公演のオープニングアクトを務める。

1995年(平成7年)

1月:アメリカのパンクバンド「The Offspring」の日本公演のオープニングアクトを務める。

4月:SNUFFのトリビュート盤「SOMEHOW IT DON’T BOTHER ME…A TRIBUTE TO SNUFF 2」に参加。B面1曲目に「Now You Don't Remember」のカバーを収録。
中古市場では5000円程度の値をつけている。

4月21日:フランスのメロコアバンド「LEGITIME DEFONCE」とのスプリット盤をリリース。「CALIFORNIA DREAMIN’」、「SATURDAY NIGHT」を収録。
市場にはあまり出てこないようだが、5000円~10000円程度で取引されるようだ。

5月:アメリカのパンクバンド「LAGWAGON」、同様に人気メロコアバンド「NOFX」の日本ツアーに同行。

6月:アメリカのハードコアバンド「MURPHY'S LAW」の日本ツアーにて共演。

11月1日:1stフルアルバム「Growing Up」リリース。日本でのメロコアブームの起点とも言える。

→ レビューはこちら

Hi-STANDARD「GROWING UP」のレビュー
言わずと知れた日本のメロコアの草分け的存在、「Hi-STANDARD」、通称:ハイスタの記念すべき1stフルアルバム。国内版はTOY'S FACTORYから1995年11月1日に、海外版はFAT WRECK CHORDSから1996年2月13日にリリース。国内版とファットレック版では、ジャケット、曲順、収録曲が違っている。

1996年(平成8年)

1月:アメリカのメロコアバンド「Green Day」の日本ツアーに同行。

2月:アメリカのスカパンクバンド「RANCID」と共演。

2月13日:1stアルバム「Growing Up」が「NOFX」の「ファット・マイク」氏のレーベル「FAT WRECK CHORDS」よりリリース。世界デビューを飾る。レコ発ツアーをアメリカ、カナダで行い、メロコアバンド「NO USE FOR A NAME」、「TEN FOOT POLE」と回る。

4月:「Growing Up」レコ発日本ツアー開始。

8月1日:VHSビデオ「ATTACK FROM THE FAR EAST」発売。

8月26日:「FAT WRECK CHORDS」より7インチEP「CALIFORNIA DREAMIN」をリリース。

9月1日:1stシングル「THE KIDS ARE ALRIGHT」発売。
テレビ神奈川「ビデオ星人」にて毎週のように出演、コーナーが組まれるなど、ブームは盛り上がりを見せる。

REVENGE OF PIZZAMAN TOUR '96開催、メロコアバンド「TEN FOOT POLE」、スカコアバンド「DANCE HALL CRASHERS」を帯同。

9月28日:「WARP MAGAZINE JAPAN TOUR」に参加。

10月:SNUFF来日ツアーに参加。

1997年(平成9年)

1月21日:7インチEP「I DON'T NEED TROUBLE BECAUSE OF... MONEY」リリース。
こちらの中古盤の相場は3000円前後のようだ。

3月:REVENGE OF THE PIZZAMAN TOUR。アメリカのパンクバンド「STRUNG OUT」とドイツのパンクバンド「WIZO」を帯同。

5月:「TEN FOOT POLE」とヨーロッパツアーに回る。

5月14日:2ndアルバム「ANGRY FIST」リリース。

5月~7月:ANGRY FISTレコ発ツアー。アメリカのメロコアバンド「Good Riddance」を帯同。

7月29日:FAT WRECK CHORDSより「ANGRY FIST」世界リリース。

8月30日:伝説的野外パンクフェス「AIR JAM'97」開催。
当時人気のパンク、メロコア、ハードコア系9バンドが出演。お台場レインボーステージにて、15000人を動員し、メロコアシーンは全盛を極める。

11月:VHSビデオ「ATTACK FROM THE FAR EAST 2」発売。

「HUSKING BEE」とツアー。

12月5日:7インチEP「WAR IS OVER」リリース。
中古盤の相場は3000円~5000円程度のようだ。

1998年(平成10年)

4月:NOFXとアメリカ、カナダをツアーで回る。

5月:No More Fuckin' Band Boom Tour '98を開催。

7月:有名なパンクフェス「WARPED TOUR」'98に参加。

8月22日:東京ベイサイドスクエアにて「AIR JAM’98」開催。2ステージ16バンドが参加。30000人を動員し、シーンは絶頂を極める。

9月:「NOFX」とヨーロッパツアーを回る。

1999年(平成11年)

5月:「INDIAN SUMMER TOUR」開催

6月30日:3rdアルバム「MAKING THE ROAD」リリース。
今までレーベル内レーベルだった「PIZZA OF DEATH」が完全に独立レーベルとなり、オリコンチャートにて初登場3位を記録。現在まで国内外あわせて100万枚を売り上げている。
メンバーによると、この頃既にメンバー間の関係がギクシャクし、そうだったからこそ出来上がったサウンドだったとのこと。

「MAKING THE ROAD」のレビューはコチラ

Hi-STANDARD「MAKING THE ROAD」のレビュー
この歌詞の訳を見てると、まるでこの翌年のハイスタ活動休止から、長いメンバー各々の迷走も含みながらのソロ活動、例の「警告」事件、じわじわと雪解けのように関係が修復され、難波のパンクロック解禁、次曲「stay gold」の難波と横山が別ステージながら同フェスで演奏事件、じっと待っていた元キッズ達、そして2011.03.11を乗り越えてからのハイスタ大復活と元キッズたちの狂喜乱舞、

7月:レコ発ツアー開催。

7月30日:フジロックフェスティバル'99に参加。

11月2日:FAT WRECK CHORDSより「MAKING THE ROAD」がリリース。

2000年(平成12年)

2月9日:アメリカのエモバンド「THE GET UP KIDS」の日本公演に参加。

4月5日:2ndシングル 「LOVE IS A BATTLEFIELD」リリース。オリコンチャート初登場2位、メロコアキッズとは言えないような一般層にまで浸透し、しばらくチャートインする。

8月30日:千葉マリンスタジアムにて、「AIR JAM2000」開催。2ステージ18バンドが出演。
大物パンクバンド他、喜納昌吉&チャンプルーズ、SHAKKAZOMBIEといった多ジャンルの有名アーティストも参加。
35000人を動員し、先行販売チケットは30000枚が販売開始30分でソールドアウトという、大盛況っぷりであった。

このフェスの後、Vo.Baの難波章浩が脱退したとGu.の横山健が後に証言している。
横山健氏も鬱症状の影響か、部屋から出られなかったほど病状が悪いところを、何とか気づかいながらステージに出てもらった、と難波章浩氏が後に回想している。

12月24日:VHSビデオ「AIR JAM2000」発売。

2001年(平成13年)

7月24日:FAT WRECK CHORDSから「LOVE IS A BATTLEFIELD」が世界リリース。

8月5日:Gu.横山健氏の別プロジェクト「BBQ CHICKENS」が1stアルバム「INDIE ROCK STRIKES BACK」を横山氏が社長を務めるレーベル「PIZZA OF DEATH RECORDS」よりリリース。
これら横山健氏のソロプロジェクトは、”ハイスタを再始動するために精神疾患のリハビリとして”、と言う風にとれる証言を後年横山、難波両氏がしている。

国内でのハイスタの目立った動きは無し。

2002年(平成14年)

5月22日:DVD「"ATTACK FROM THE FAR EAST 1&2」発売。あまり話題にならず。

これにてハイスタンダードの活動は完全に停止した。同時にハイスタという軸を失ったメロコアキッズ達はシーンから離れ、ブームに乗って入ってきた若いファン達は青春パンクへと移っていく。
メロコア冬の時代の到来。

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PUNK BAND Biography 「Hi-STANDARD」2003-2010
日本を代表するメロコアバンド「ハイスタンダード」彼らがたどった歴史を紐解く!第2章 活動休止から復活の狼煙(2003年~2010年)