GREEN DAY「Dookie」のレビュー



タイトル:Dookie(ドゥーキー)

アーティスト:GREEN DAY(グリーン・デイ)

概要

カリフォルニア州バークレーのパンクバンド、「GREEN DAY」の3rdアルバム。1994年2月1日発売。全米で1000万枚以上、全世界で2000万枚を売り上げる、世界一売れたパンクロックのアルバムでしょう!

売上、知名度の大きさから、オフスプリング、ランシドと並ぶ当時のメロコアの代名詞であり、パンク、メロコアファン以外の普通の音楽リスナーからの人気も高かったことからあまりコアなマニア受けするイメージは無いが、結成は1986年と古く、意外やちゃんとしたパンクロックバンドである。

今作は歌詞も自身の障害や性的嗜好、殺人、離婚、フェミニストだった元カノの事など意外と重めなテーマを書いており、こちらも意外や意外、ちゃんとしたパンクメッセージなわけだったりします。英語の意味分からんから管理人は確認していませんがw

結局メジャーレーベルと契約した事で既存のファンからセルアウトだと叩かれたとの事ですが、まあ、それは仕方ないんじゃないでしょうかね。細々とコアなシーンで知る人ぞ知る、みたいなのを好む人達に好かれれば、シーンで人気は出ますが、大衆には訴えられない、かといってどんどん大衆へアピールし人気が出れば、お金は儲かりファンも増え自身のみならずパンクロックというものも間口が広がるが、シーンのマス受けを望まないコアなファンからは総叩きにあいセルアウトの烙印を押される。「シーンでの存在感」を取るか、「大衆への訴え」を取るか。似たような事よくHIPHOPアーティスト「キングギドラ」の「ZEEBRA」氏が言っていたように思います。難しい問題ですが、パンクだし、お金儲かる方でいいんじゃねぇのwww そういう意味では、ハイスタって大ヒットしたのにセルアウトとは言われないの凄いよなぁ。

メンバーのビリー・ジョー・アームストロングは、

「I couldn't go back to the punk scene, whether we were the biggest success in the world or the biggest failure...」

(訳:私はパンクシーンに戻ることが出来なかった。私たちは世界で一番大成功したのかどうか、とても大きな間違いをしたのか...)
とアメリカの音楽雑誌「SPIN MAGAZINE」で1999年に語っていたそうな。
彼らなりに悩んだんだねぇ。まあお金持ちになったんだからいいんぢゃね?

タイトルの「Dookie」ってのは犬のクソって意味らしい。ツアー中に食あたりを起こしたバンドメンバーが下痢ばかりしていたところから付けたそうな。ひでぇなwww 最初は下痢が液体って事なのか「Liquid Dookie」にする予定だったのが、あまりにもグロいって事でリキッドを取ったそうな。日本だったら何だかカッコいいけどね、「リキッド・ドゥーキー」。なんかV系とか、向こうのメタルバンドにいそうwww

さて肝心のレビューです。管理人、マトモにグリーンデイを聞くのは20年ぶり以上です。こんな大ヒットアルバム、今さらレビューも何ですが、まあ聞いてみましょう。

勝手なレビュー

1曲目「Burnout」

泣きメロ度3 速さ3 カッコよさ4
よくグリーン・デイが使う掛け声みたいなメロへの入り方が聞ける、いかにもグリーン・デイらしいパンクロックソング。
爽やかでパンク的なBGM的に聞き流すのにうってつけな一曲。

2曲目「Having a Blast」

泣きメロ度4 速さ3 カッコよさ3
やや哀愁漂うロックナンバー。
しっかし当時は気にもしなかったけど、ボーカルラインのハーモニーキレイだよなぁ。パンクのくせにさ。

3曲目「Chump」

泣きメロ度3 速さ3 カッコよさ3
こちらも同系統のグリーン・デイらしいパンクロックナンバー。
やけに長い間奏、かと思いきやアウトロはなんなんだろう。フェミニストの元カノの事も歌ってるらしい。

4曲目「Longview」

泣きメロ度3 速さ3 カッコよさ4
前曲の長い長いアウトロから続く形ではじまるミディアムナンバー。
7曲目の「Basket Case」とこの曲で1995年にグラミー賞を獲ったらしい。だから当時やたら色んな所でこの曲聞いたのか!

5曲目「Welcome to Paradise」

泣きメロ度4 速さ3 カッコよさ4
前作にも収録されていたノリの良いやや速めな8ビートのパンクナンバー。何故かさらに粗削りに再録したそうな。
キャッチーでこれも当時良く聞いた一曲。ライブで絶対観客に「ウェカッ、トゥザッ、パーラダーイ」って歌わせてたのを思い出す。
間奏の落ちていくようなちょっと怖めなベースラインはなかなかだなぁ、と。歌詞も翻訳すると、なるほどこの不安になるベースラインがしっくりくる。意外と技巧派だね、パンクなのにw

6曲目「Pulling Teeth」

泣きメロ度3 速さ2 カッコよさ2
捨て曲到来!といった感じの遅めなミディアムナンバー。ロックナンバーと言っておきましょう。

7曲目「Basket Case」

泣きメロ度4 速さ3 カッコよさ5
出ました神曲!当時とにかくこの精神病院をちょっとホラーでコミカルちっくに演出したようなPV、よく見たなぁ。大ヒット曲だもんね。
車椅子でドラムのトレ・クールが連れられてきてドラム叩くんだけど、当時10代だった管理人はそれを見て、歩けねぇのにドラムめっちゃパワフルに叩けんのかい!そこに何か意味があるんだ?精神やられたキチガイを演じてる?と思って、歌詞はわからないけどなんだか込められた意味をおぼろげに感じたものでした。
歌詞的にはやっぱりソッチ系か、とうなずける、ビリー・ジョー・アームストロング自身のパニック障害について歌っていたらしいですね。
「デューユハザッタイッ、トゥーリッスントゥミーワイッ」って歌詞なんか見なくても口ずさめるもんなぁ。キャッチーだよ。管理人は当時メロコアバンドの歌詞カードを見て唄う事を繰り返していたら、リスニングと発音がやたら良くなったんですが、肝心な単語の意味とか文法を全く勉強しなかったんで、その後の学歴的にも人生的にも何の役にも立ってないという...。
てかこの唄、歌い出しのAメロでありサビであり、てか全部サビじゃね?なんだか凄いよグリーン・デイ。

8曲目「She」

泣きメロ度3 速さ3 カッコよさ4
ビリー・ジョー・アームストロングのフェミニストの元カノが、彼にフェミニスト的なポエムを送ったらしく、そのポエムへのアンサーソングだそうな。
歌詞翻訳サイトにぶっこんでみたけど、まあ、そんなフェミな女に「お前何なんだよ、何に影響されてんだよ」って訴えてる歌なのね。

9曲目「Sassafras Roots」

泣きメロ度3 速さ3 カッコよさ4
ちょっとおセンチな明るめの彼ららしいポップパンクナンバーが続きます。
これも前述のフェミ女の事を唄っているらしいですが、お約束の翻訳サイトで歌詞見ましたが、まあ、なんとなくなるほど、程度のものでした。

10曲目「When I Come Around」

泣きメロ度3 速さ2 カッコよさ4
こちらも超有名曲ですねぇ。アメリカのチャートじゃ7曲目の「Basket Case」より長くチャートインしてたそうな。
元妻との離婚の話をベースに作った歌らしいです。意外とビリー・ジョーって女々しい?w
曲はややスローなロックナンバーなのですが、メロディの良さなのか、グリーン・デイらしさのお陰か、ヒットするのも分かる感じの良曲となっています。

11曲目「Coming Clean」

泣きメロ度3 速さ3 カッコよさ3
またもやいかにもグリーン・デイなポップパンクナンバー。
まあ、王道過ぎて気づかないうちに聞き流しちゃいそうな曲だったりしますw

12曲目「Emenius Sleepus」

泣きメロ度3 速さ3 カッコよさ3
こちらも特に印象に残らない、彼ららしいポップパンクナンバー。
メロコア的視点で見たらもう一泣き、もう一速あれば良曲なのになぁ、という惜しい曲!

13曲目「In the End」

泣きメロ度3 速さ4 カッコよさ4
最後の最後で速めなメロコアナンバー来ましたよ!これはメロコアと言っても良いでしょう!
まあ、グリーン・デイらしさはそのままなんですが。悪くない、カッコいいナンバーですよ!
曲的にはビリー・ジョーの母親の夫、つまりオヤジさんを唄ったらしいですが、敢えて「母の夫」、と解説されているところを見ると、まあ、察してくださいな意味なんでしょう。

14曲目「F.O.D.」

泣きメロ度3 速さ3 カッコよさ2
前半はアコースティックで歌い、後半はいつものグリーンデイらしいポップパンク。
どっかで聞いたような彼ららしいメロディラインの曲。

14曲目ボーナストラック「All by Myself」

泣きメロ度1 速さ1 カッコよさ1
iTunes版だと15曲目としてちゃんと入っているボーナストラック。ドラムのトレ・クールが作った曲だそう。
なんだかアコギ一本でフォークソングみたいな歌を歌ってますよ。別に聞かなくてもよさそうな、本当にオマケって感じ。

MELOCOREPUNK.COM管理人の感想

まあこのGREEN DAYのDookie、The OffspringのSmash同様こちらも当時の最もメロコアシーンがホットだった時代の世界的大ヒットアルバムであり、色々と説明の必要は無いんですが、一つ言うと、これメロコアの定義からは外れるよねぇ。ポップパンクだよ、言うならば。

メロコアの代表格くらいに言われているけど、あんまり速い曲って彼らに無いもんね。ハイハットがジャギジャギ響く速い8ビートは気持ちいいんだけど、メロコアか?速い8ビートってラモーンズが得意とする所だけど、ラモーンズはメロコアなんて絶対呼ばれないもんね。なので彼らも正統派パンクロック、ってカテゴライズされるならわかるけど。まあ当時のシーンがメロコア全盛だったんで、これも一緒くたに「メロコア」とカテゴライズしてしまったのかも知れませんが。

wikiにはちゃんと、「パンク・ロック、ポップ・パンク、オルタナティブ・ロック」と書かれていますね。wikiがソースってのも何だけど、やっぱりメロコアじゃねぇじゃんw

とは言え当時の管理人もグリーンデイは結構聞いてて、このアルバムも20年ぶりくらいに聞いたけど、聞けるもんね、全然。良曲揃いだよ、改めて聞くと。メロコアじゃないけど、メロコアの並びで聞いても全然違和感ないし。同じにカテゴライズされちゃうわけだよね。こりゃ売れるわけだよ。速くないのに聞いてて気持ちいいもん。

そんなメロコアキチガイの管理人ですら気持ちよく聞ける曲と、そしてパンクバンドという肩書。これはにわか音楽ファンもくすぐられるじゃん?「何聞いていいかわかんないけど、パンクとかワルっちくてカッコ良さそうだしー、メロコア流行ってるしー」みたいな。そんな今だったらマイルドヤンキーとか言われるような層も取り込みまくったんじゃないのかな。

ルックス的にも、当時PVとかライブ映像を見て、ビリー・ジョー・アームストロングが膝くらいまで低く下げたキッタナいストラトキャスターを斜めにして、無理やり手を伸ばして弾いてて、それでいてちゃんとブリッジミュートとか出来てて太っとい音奏でてるのカッコいい!と思ったもんね。他にそんなギター低く下げてたの日本のギャルパンクバンド「ロリータ18号」の元ギターであり現「nalca」「PONI-CAMP」の「エナポゥ」くらいだったもんね。「Snail Ramp」のベースも結構下げてたけど、あの人ライブとか手届かないのか間違えまくってたからなw まあでもパンクなんだから、弾けなくたってギターとベースは低く下げて構えて欲しいよね!ステージング的にも、ギター弾きながらキチガイみたいなギョロ目でギターを激しくかき鳴らし、やたらとツバをペッペッ吐くスタイルにもパンクっぽさを感じたなぁ。

これからメロコアを聞き始めようってリスナーはこれじゃなくてBAD RELIGIONとかNUFANとかの正統派メロコアを聞いてメロコアってのは何かを学んでから、このグリーン・デイの「Dookie」を聞くのがオススメかも。いきなりこれ聞いてメロコアってこんなんか、とは思って欲しくないからwww
30代以降の元キッズはこんなの今さらだろうけど、捨て値でゴロゴロしてるから、余裕があったら100円とかで買って、昔を懐かしむのも一興かと。

いや大大ヒットアルバムだけあって、レビューも激長になっちゃいましたね。読んでくれた皆さんありがとう&お疲れさまでした!