PENNY WISE「FULL CIRCLE」のレビュー



タイトル:FULL CIRCLE(フル サークル)

アーティスト:PENNYWISE(ペニーワイズ)
1997年のリリース盤
2005年のリマスタリング版

概要

カリフォルニアのメロコアシーンにおいて、「BAD RELIGION」と並ぶ大物メロコアバンド「PENNYWISE」の4thフルアルバム。1997年4月22日に、「BAD RELIGION」のギタリスト「Brett Gurewitz」氏が主宰するレーベル「epitaph records」よりリリース。
2005年3月8日にも、同epitaph recordsよりデジタルリマスタリングされ再販されている。

バンドは前年7月に、前ベーシストの「Jason Thirsk」氏が、鬱病およびアルコール依存症の影響で拳銃自殺した事により、今作は新ベーシストの「Randy Bradbury」氏が参加している。
1996年時点で、既に4枚目のアルバムのレコーディングは進んでいたようだが、「Jason Thirsk」氏の自殺により、このアルバムの制作は大幅に遅れたそうな。そりゃそうだろうなぁ。

これまでのペニーワイズの主となる楽曲を制作した「Jason Thirsk」氏へのトリビュート的な意味も今作には込められているそうな。

そしてこういったバンドの変化の影響なのか、それともこの時期全盛期を迎えていたメロコアシーンの影響なのかは定かでは無いが、サウンドはより攻撃的に、高速に、泣きっぽさとエモさを増し、イケイケ具合が伝わってくる展開である。そのためファンからの評価も高いようだ。

ビルボード200チャートは最高位79位。オーストラリアのアルバムチャートでは13位。日本での記録は確認できなかったが、時期も時期だしそこそこ売れたんじゃねぇの?

そんなバンドの悲しい時期にリリースされていながら、彼らの全盛期とも言える1枚、レビューです!

勝手なレビュー

1曲目「Fight Till You Die」

泣きメロ度4 速さ4 カッコよさ5
いきなり高速でコードチェンジしてまるでリフのような、ってかリフでいいのか、そういう展開に攻撃的なビートのドラムで始まるメロコアナンバー。

ペニーワイズお得意の、まるでハードコアとメタルをメロコアで割ったようなサウンドが、さらにメタリック感を増して、重厚なスピードパンクに仕上がっている。
ホント、ベーシストの自殺に対してのバンドの思いを、叩きつけるようなサウンドが表現しているようだ。
ってなかなか良いレビューじゃね?www
いやたまには真面目にね。

まあ講釈は良いとして、単純にいきなりカッコいいよ!

2曲目「Date with Destiny」

泣きメロ度4 速さ4 カッコよさ5
続きましても疾走感溢れる重厚なペニーワイズサウンドが突っ走る!
いや、前作以上にスピード感凄いし、サウンドが一つの塊として疾走してるような感じで、いや管理人はペニーワイズの中でこのアルバムがベストかもしれん。2曲目にして改めてそう感じたわ。

泣きメロ度は低いけど、エモさが際立つ展開で、とは言ってもエモと泣きメロは比例するから、採点難しいところだな!

3曲目「Get a Life」

泣きメロ度4 速さ4 カッコよさ5
もうさぁ、何でこんなカッコいいのよ。ベースラインもちゃんとウネウネカッコよくて、これぞトリビュートだよなぁ。死んだベーシストを超えてやるぜ、ってさ。

そういやR&Bシンガーの加藤ミリヤ氏がヒット曲「ロンリーガール」をリメイクするのに、ECD氏は呼んだけどKダブシャイン氏を呼ばなかったってちょっとtwitter上が荒れてるね。
Kダブシャイン氏を入れちゃうと、絶対本気で来て、他二人が食われちゃうから呼ばれないんじゃ?って意見あって、それって褒め言葉だけど、本人複雑だよなぁ、なんて思ったよね。
あ、ECD氏もKダブ氏もご存命だけど。そういやECD氏は、本当闘病生活頑張って欲しいなぁ。

あ、メロコア関係ないね。なんで97年のペニーワイズのレビューから2017年の日本のHIPHOP事情に飛び火したんかねぇ。
本当このブログ、ってかレビュー適当だよなぁ。70記事くらい書いてて、今さら自分でも本当にそう思うわwww
まあ聞いてて感じた事書くのがレビューだから、これで良いか!

♪焼けてる肌 茶色い髪 カラーコンタクトで 見つめる闇
♪ロレックスした男に指輪 買わせたはずが繋がれる首輪

「ECDのロンリーガール」のKダブシャイン氏のバース、マジパンチラインに次ぐパンチラインだよなぁ。このKダブ抜くとかあり得ねぇよなぁ。
あれ?どっかでもこれ書いた記憶があるぞ。もうおっさんになってくると、同じ事何度も言うようになるのこれ何なん?まあ聞き流してくださいw

まあね、ここで歌われたコギャル世代が、つまり我々エアジャム世代でございますwww
歳とったなぁ。そりゃおっさん化してくるよ。

4曲目「Society」

泣きメロ度3 速さ3+ カッコよさ3
これもガシガシベース目立ってますねぇ。もう俺がペニーワイズのベーシストなんだよ!ってね。
前作によくあったような遅めのロックナンバーかと思えば、サビは裏打ち2ビートで走ったりと、なかなか忙しい曲。
まあ悪くないけど、ここまでの疾走感の中では、ちょっと間延びかなぁ。サビは走るから、そこまで気にはならないけどさ。


こういうイマイチ微妙だなぁって曲に限ってPVあるんだよなぁ。

5曲目「Final Day」

泣きメロ度3 速さ4 カッコよさ4
こちらも遅い曲かと思いきや...ってヤツですねぇ。いや走る走る。今作のスピード感ハンパ無いよね。

たださぁ、これ当時も感じたんだけど、ペニーワイズって結構どの曲も同じに感じちゃわない?
管理人みたいなメロコア大好き人間でもそう思うんだから、一般人には判別不能な気がするんだよね。
何か、速くて攻撃的なのはカッコいいんだけど、今一つ掴みどころが無いと言うか。

ただ、逆に言えば、頭空っぽにして突っ走りたい!みたいな時のBGMには最適かなぁ。
スケボー、スノーボードなんてスポーツにはPENNYWISE、うってつけだよねぇ。

6曲目「Broken」

泣きメロ度3 速さ3+ カッコよさ3
あんまりメロディに抑揚の無い、かと言ってハードコアでもない、まあペニーワイズですねwww
ちょっと早めな8ビート。
悪くないけど、まあ、特筆すべきものも無し、って感じかな。
ハードロックみたいなギターソロもありますが、んー。

7曲目「Running Out of Time」

泣きメロ度4+ 速さ4 カッコよさ5
さて再び高速メロコアパンクの登場だ!
これはメロディも泣きのPENNYWISE、って感じで中々だねぇ。
まあ泣きっても「BAD RELIGION」とか「NO USE FOR A NAME」と比べちゃダメだけど、十分メロコアだよねぇ。
Cメロまであって、何か日本的なマインド感じられちゃったり。

8曲目「You'll Never Make It」

泣きメロ度4+ 速さ5 カッコよさ5
これも何だかカッコいい入り方だなぁ。でもメロコアの入り方では無いwww
当時アメリカにこういう曲やってるバンドいたよねぇ。思い出せねぇ。

これもPENNYWISEにしては(笑)泣きまくりですよ。
カッコいいよ。頭振りたくなるもん。
しかしもう一回言っちゃうけど、「ハードコアとメタルをメロコアで割ったようなサウンド」って言い得て妙じゃね?
自分で言っててウマい!って思ったけど、既に使われてる表現かな?てかメロコアキッズなら誰でもそう思ってたか。
すいませんでしたwww

9曲目「Every Time」

泣きメロ度3 速さ3 カッコよさ3
彼らお得意の重圧感が凄い8ビートナンバー。
途中サビは頭打ちになったり、一歩間違えれば脳筋ハードロックバンドになっちゃいそうな展開。
そうださっきの表現にハードロックフレーバーもふりかけて、を足しとかないとねw

ギターソロは、何か良いな、って思ったけど、やっぱりメロコアの感じじゃねぇw

10曲目「Nowhere Fast」

泣きメロ度2 速さ4 カッコよさ3
もうさ、ベース自己主張しまくりじゃね?
曲自体はハードコアっぽさが強めなスピードナンバーだね。

コレどうなんだろ、この曲に限らず、随分ベース目立ってねぇ?
元々自殺した「Jason Thirsk」氏が考えてたベースラインだったとかなのかなぁ。作詞作曲PENNYWISEだから、詳細はわかんないんだけどね。

11曲目「What If I」

泣きメロ度3 速さ3 カッコよさ3
再び遅めのペニーワイズっぽい8ビートナンバー。
何だか不安を掻き立てられるようなメロディのギターから入るイントロから、曲が進行すればいつものペニーワイズの遅い曲だった、って感じだね。

12曲目「Go Away」

泣きメロ度3 速さ4 カッコよさ4
さてここで再び高速パンクナンバーだ!
メロディラインもいかにもペニーワイズな展開だね。
でも一泣き足りねぇんだよなぁ。もう一泣きなんだよ!って、それならBAD RELIGION聞いてろよ、ってハナシか。
もうゴリゴリのペニーワイズナンバーですよ。

13曲目「Did You Really?」

泣きメロ度4 速さ4- カッコよさ4
更にスピードアップした感のあるメロコアナンバー。と思ってるといきなり8ビートにテンポダウン。
しかしちゃんとイントロの余韻が消えないうちに裏打ち2ビートでスピードアップしますよ!

ペニーワイズ独特のメタリックな重厚感に、泣きのコーラスの美しさでギャップ萌えしますねぇ。
しかしこの展開、忙しい曲だなぁ。

14曲目「Bro Hymn Tribute」

泣きメロ度3 速さ3+ カッコよさ4
これは元々、1991年にリリースされた1stアルバム「Pennywise」に収録されていた「Bro Hymn」って曲の再録版だそうな。
再録ってもなんかライブテイク的なノリだけど、その元々の原曲ってのが、今回自殺で亡くなった前ベーシスト「Jason Thirsk」氏の、亡くなった友人の歌だそうな。
「Tim Colvin」氏、「Caros Canton」氏、って人が事故死、そして「Tom Nichols」氏って人が溺死したそうで、それについて歌ったものだそうだ。

今回は前ベースの「Jason Thirsk」氏のトリビュートって事で、歌詞も原曲じゃ、

Canton, Colvin, Nichols, this one's for you

だったのが、

Jason Matthew Thirsk, this one's for you

に書き換えられているんだそうな。

なんかwikiによると、サッカーとか野球とかアイスホッケーのチームのテーマソングに多く使われてるんだそうな。
確かにこのメロディと「おー、おーおーおー」ってコーラスは、そういうスポーツのテーマにうってつけ感あるもんね。

MELOCOREPUNK.COM管理人の感想

1997年っていう、まさにメロコアシーン全盛期であり、このペニーワイズも脂が乗りまくってた頃だったんでしょうが、このアルバムの出来、ヤバイねぇ。
ペニーワイズが、メロコアバンドとしてエモさ全開で来るとどうなるか、ってのの具現化って感じだよ。

実際、前ベーシストの「Jason Thirsk」氏が鬱病とアル中からの拳銃自殺(享年28歳)っていう、中々ヘビーな出来事を克服してのリリースで、それを良い意味って言っちゃいけないけど、メンバーの死っていうスーパーネガティブな出来事を、トリビュートとして音に叩きつけて、その結果後々も評価される傑作が出来たっていう、まあ、何と言うか、これが本当の意味での「エモさ」なんじゃないのかなぁ。

中ジャケには、最初に

The Better Part of
one's Life Consists of
Their Friendships
  - Abraham Lincoln

って何かあっちじゃ名言なんだろうね。
管理人は学が無いから知らないけど、「オレ達の人生は友情で出来ている」みたいなそんなリンカーンの格言が書いてある。

で、次ページから2ページが「Jason Thirsk」氏のライブでの写真で、

THANK YOU:JASON MATTHEW THIRSK

って書いてあって、
次が「Jason M. Thirsk 1967○1996 Brother Foreber XVI R.I.P」(原文ママ ○印はペニーワイズのマーク)って入れ墨の男の写真だもん。

これはもうトリビュート盤に間違い無くなってるよね。

しかしForeberって何だろう。外人がスペル間違えるワケないだろうし、スラング的な?それともこれ「v」なのかなぁ。

いきなりここへ来て疑問が出たぞwwwまあ気にしないにしよう!

まあという訳で、全盛期の名盤とも言えるこの一枚、ペニーワイズの当時の勢いを知る事の出来るアルバムとしてチェックしてみて!