04 Limited Sazabys「monolith」のレビュー



タイトル:monolith(モノリス)

アーティスト:04 Limited Sazabys(フォー・リミテッド・サザビーズ)
 
1枚目:初回限定版 2枚目:通常版

概要

2008年に名古屋にて結成されたポップパンク、メロコアバンド「04 Limited Sazabys」通称:フォーリミの3枚目のミニアルバム。2014年2月12日発売。

ベース、ボーカルのGENによると、高校生の時にハイスタに影響を受けコピーバンドを組んでいたという。初期の歌詞はハイスタやBRAHMANに影響されていたそうな。メンバー全員が昭和63年(1988年)生まれであり、ハイスタやブラフマンがルーツという、まさにメロコア新世代のバンドである。

ベースボーカルながらメンバー4人(ギター2人)という変わった編成であり、ボーカルのGENのハイトーンボイスが特徴的な彼らの本作、オリコンウィークリーチャート1位という記録を持つ。
インタビューによると、鳴かず飛ばずでバンドが追い詰められ、活動停止も考えていた時にタイトルソングでもある「monolith」が出来て、一気に状況が変わったというほどの作品であり、セールスにもそれは表れている。

ハイスタやブラフマンを意識していたという英語詩から自身の内省的な日本語詞へと転換をはかり、今作では7曲中6曲が日本語詞というものになっている。

この後メジャーデビューし大ブレイク、今ではメロコア界のみならずJ-POP全体での地位を不動のものとしている彼らの、スターダムへ駆け上がる足掛かりになったと言える本作。

それでは90年代メロコアで頭の中が止まっている管理人が、新世代のメロコアをレビューしていきましょう!

勝手なレビュー

1曲目「monolith」

泣きメロ度5 速さ4+ カッコよさ5
いきなりクソカッコいい正統派メロコアサウンドが炸裂するタイトルソング。サビ以外はテンポダウンするんだけど、サビへ至る展開とサビの流麗な泣きのメロディがそれを補って余りある良さなのでカッコよさ5だね!歌詞の「君以外に何を望む」っていうのは、恋愛の歌じゃなくて、音楽の事をさしてるそうな。前述したが、バンドが追い詰められて、でも音楽が一番好きだという気持ちを書いたこの曲が出来たおかげで、このアルバムが一気に締まり、これはいけると踏んだそうな。その感覚は見事的中といった感じだね。

2曲目「midnight cruising」

泣きメロ度2 速さ3 カッコよさ3
ミディアムなポップロックといった感じのナンバー。メンバーもインタビューで語る通り、疾走感が足りない状況で「monolith」で流れが変わったってくらいなので、これ以降は疾走感に欠けるナンバーになるのは仕方ないが、メロコアを期待して聞いてる管理人は以降物足りないんだよなぁ。ただ、最後だけはドラムがスピードアップしてガッツリメロコアになるっていう展開。これで全編通してやってくれればこれもカッコよさ5なのに!っていう感じ。

3曲目「nem...」

泣きメロ度4 速さ3 カッコよさ3
これもポップロックって感じのナンバーだね。意外とメロディ良いんだから、速いやつでやってくれよー、と管理人は思ってしまうが、世間ウケは速いメロコアよりこういう遅い曲の方が良いってのはこれまで散々書いてきた通りなんだよねぇ。

4曲目「Chicken race」

泣きメロ度3 速さ3 カッコよさ4
サビがキャッチーなポップロックナンバー。いやこれはこれで悪くないよ。聞いてると結構イイなって思う。でもメロコアが聞きたいんだよなぁ。

5曲目「Wednesday」

泣きメロ度4 速さ3 カッコよさ3
悪くは無いんだけど、メロコアじゃない!てかフォーリミ、メロコアバンドじゃなくても売れてたんじゃないの?って気がするよ。J-POP的な視点で見ると結構良曲じゃない?でも管理人は泣っき泣き、ゴッリゴリのメロコアが聞きたいんだよぅ。ならフォーリミ聞くなって感じですね。失礼しました。

6曲目「Touch your shape」

泣きメロ度4 速さ4+ カッコよさ5
AメロをギターのRYU-TAが歌い、サビをGENが歌うというパート割りのメロコアナンバー。本アルバム唯一の全英語詞である。ボーカルが変わると印象が一変するが、音はフォーリミのメロコアであり、カッコいい。

7曲目「hello」

泣きメロ度3 速さ2 カッコよさ3
ミディアムなやや哀愁系のポップナンバー。フォーリミの前作からの移り変わりが一番現れている曲だそうだ。まあラストっぽい曲である。

8曲目 隠しトラック「758」

泣きメロ度 速さ カッコよさ
なんだか話し声の後、30秒程度のメロコア、スカコア調の曲が始まり、また何やら話して終わる。曲名はクレジットされていないが、758(名古屋)という曲らしい。ワンマンライブでしかやらない曲らしい。悪くない。ってかむしろカッコいいのでちゃんと聞いてみたいね。

MELOCOREPUNK.COM管理人の感想

今や飛ぶ鳥を落とす勢いの「04 Limited Sazabys」のインディーズ最後の作品であり、大ブレイクのきかっけとなった本作。

04 Limited Sazabys、2008年結成ですよ?2008年っていうと、初音ミク等ボーカロイド曲とニコニコ動画がティーンを中心に猛威を振るい、パンクシーンでは例の難波章浩vs横山健のPIZZA OF DEATH絡みの「警告」事件の翌年、京都大作戦が開催された年ですね。90年代後半にメロコアを聞いていた元キッズ連中はアラサー世代となり、すっかり音楽から離れていた時期でしょう。そんな一番メロコアが死んでた時にハイスタに影響を受けたバンドが結成されるっていうね。ある意味凄いよね。

そんな彼らが厳しい時代を経て大ブレイク。現在メロコアバンドの「WANIMA」やエモ系バンドの「BLUE ENCOUNT」等と並び、日本の新世代メロコアとしてすっかり定着しているが、これってつまり2017年の今、ハイスタに代表されるメロコア第1世代とも言えるバンド達も現在活発に活動し、ハイスタも新作を次々リリース、片やフォーリミ等のメロコア新興勢力も大ブレイクと、あのメロコア大ブームから20年経って、ようやく日本にメロコアシーンが根付いたという事なんじゃないかな?なんて勝手に思ってるんですが、どうなんでしょう?

HIPHOPは90年代末からブームが来て、2000年代半ばにはすっかりメジャーになったけど、全然リアルじゃないジャニーズ等アイドルや何のHIPHOPっぽさも感じないアーティストがラップしたり、とうとう自民党がポスターに「政治ってHIPHOP」とか書いちゃう状況になってて、どこかダサさが漂ってる裏で、フリースタイルダンジョンが若者に大ブームになってたりして確実にシーンが形成された感あるけど、メロコアもそうなったんだね。

ただHIPHOPと違うのは、ダサいのがいないって事かな。WANIMAなんてPIZZA OF DEATH所属だし、フォーリミだってハイスタをルーツに持つっていう、いわば「本物のメロコア」なわけで、HIPHOPのように上っ面だけ真似したダサいワナビー連中が幅をきかせてなくて、本物がブレイクしてるのは元メロコアキッズとしては嬉しいよね。

この前テレビでフォーリミ、関ジャニ∞の番組に出て4曲目の「Chicken race」を一緒に演ってたけど、メロコアがあんまりブレイクし過ぎてジャニーズからメロコアバンドなんか出てきたらマジ泣くねwww

そんなわけで、若いリスナーは既に聞いてるであろう新世代メロコアバンド「04 Limited Sazabys」、アラフォー世代の元キッズ達も10月に出るハイスタのニューアルバムをチェックする前に、彼ら新興勢力勢も食わず嫌いせず聞いてみるといいよ!全然違和感なく聞けるから!

90年代で時が止まったAirJam世代は、2017年のシーンまで記憶を一気に取り戻せ!日本にメロコアが根付いてんぞ!乗り遅れちゃ損するよ!