BAD RELIGION「SUFFER」のレビュー

タイトル:SUFFER(サファー)

アーティスト:BAD RELIGION(バッド・レリジョン)



概要

言わずと知れた世界的メロコアバンド「BAD RELIGION」の3rdアルバム。1988年9月8日にギターのBrett Gurewitzが主宰するレーベル「EPITAPH RECORDS」からリリース。

1985年に活動休止となっていたBAD RELIGIONだったが、1987年、薬物中毒だったBrett Gurewitzが社会復帰し、レコーディングエンジニアやスタジオオーナーとなっていた時にメンバーが再会、再びBAD RELIGIONとして活動を始めてすぐ制作された一枚。彼ら自身の初フルアルバム。

NOFXのFAT MIKE氏やRANCIDのTim Armstrong氏他様々なパンクロックアーティストが影響を受けたアルバムとも言われ、ビルボードチャートに登場こそしなかったが、当時から現在に至るまで、様々な雑誌やウェブサイトで高評価を受けており、それら媒体にて行われるランキングにもよく登場し、上位にランキングされている。

本作収録曲は彼らBAD RELIGIONの代名詞的なものが多く、今でもライブでも演奏される曲が多い。
もうその時点で普通なら後は尻すぼみなのですが、ここから更に彼らは神曲、神盤を連発していくんですから、正にメロコアの神様なわけです。

そもそも1988年の時点で既にメロコアの完成形となっている、言わば「神盤」な訳です。その後のメロコアはこのアルバムのフォロワーでしかない、と言っても過言ではないほどの存在。

suffer a.k.a.メロコアと言っても良いくらいの本作、あらためてレビューしてみましょう!

勝手なレビュー

1曲目「You Are (The Government)」

泣きメロ度3 速さ4 カッコよさ4
あまり彼ららしい泣きは見せないんですが、十分カッコいいメロコアナンバーです。
ユーアー、ザガバメンッ!と。彼らがガバメントというくらいだから、政治的メッセージの強い曲なんでしょう(歌詞翻訳しろよっての)。

2曲目「1000 More Fools」

泣きメロ度4 速さ4 カッコよさ4
BAD RELIGION節というか、彼ららしいメロディラインとサウンドの流麗なメロコアナンバーに仕上がっています。
このサウンドが2017年もまだ聞けるってんだから、私たちメロコアキッズは幸せってもんです。
サーフミュージックにベンチャーズっていう今年結成55年というバケモノバンドがいるように、メロコア界にはバッド・レリジョン、というくらいにジジイになっても聞いていたいですね。

3曲目「How Much Is Enough?」

泣きメロ度4 速さ4 カッコよさ5
こちらも美麗なメロディなメロコアナンバー。彼ららしい美しいメロディとコーラスライン。それでいて激しい楽器のサウンド。
何度も言いますけど、これ1988年ですよ?2017年の今聞いても、普通に最新メロコアナンバーに引けを取らないって凄いですよね!

4曲目「When?」

泣きメロ度4 速さ4 カッコよさ4
良曲揃いなのでちょっと霞んでしまいますが、これだってカッコいいメロコアですよ!
後の曲でも良く聞かれるようなコード進行ですけどね。つまり彼ららしいナンバーって事でしょう。しっかし本当にコーラスキレイだよなぁ。

5曲目「Give You Nothing」

泣きメロ度2 速さ3 カッコよさ3
これもたまにBAD RELIGIONで聞かれる、ベースのうねるイントロから入って、「ハイ!」で始まる彼らで言えばミディアムナンバー。
初期のバッド・レリジョンの曲はこんなんばっかりだったような。先祖返りな一曲。

6曲目「Land of Competition」

泣きメロ度4 速さ4 カッコよさ4
やや泣きメロコアナンバー。もちろんカッコいいですよ!
もうこんなにメロコアメロコアされたら、そりゃ名盤にも選ばれまくるわけですよ!

7曲目「Forbidden Beat」

泣きメロ度4 速さ4 カッコよさ4
更にちょいテンポアップしたメロコアナンバー。本当にハズさないなぁ。でもこれから聞き始めたリスナーには似たり寄ったりに聞こえちゃいそうだけど。

8曲目「Best for You」

泣きメロ度2 速さ2 カッコよさ3
ちょっと趣きを変えて8ビートナンバー。
といっても後のBAD RELIGIONもこのテンポの曲は多く作っており、その中でも神曲があったりするので、その原点となっていると言えよう。この曲だって決して悪くない。

9曲目「Suffer」

泣きメロ度5 速さ4 カッコよさ5+
彼ら初期の代表作であり、メロコアと言われ連想する曲を一曲選べ、と言われたら、真のメロコアマニアはおそらくコレ選ぶんじゃないかっていうくらいの、もうThis is Melodic Punkな一曲。
日本人好みな泣きメロと、裏打ち2ビートのドラミング、激しい歪みのギターとちょいちょいうねるベースサウンド、そしてわずか1分50秒弱で終わるという、速い・短い・メロディアスの3拍子揃って文句無し!
もう説明の必要はないほどの神曲!これからメロコアを聞こうってリスナーは必聴!

10曲目「Delirium of Disorder」

泣きメロ度5 速さ4 カッコよさ5+
これ実は隠れた名曲なんじゃないかって思うほどの良曲!
前曲sufferよりもさらにテンポアップして、まるで日本人が作ったみたいな泣っき泣きのメロディに乗せて突っ走り、1分50秒弱で終わっちゃうという、これも「速い・短い・メロディアス」!
もうこの9曲目、10曲目だけで失禁しちゃいそうなほど感涙です!


当時のライブ映像を見つけましたよ。ヤバイね!

11曲目「Part II (The Numbers Game)」

泣きメロ度4 速さ4 カッコよさ4
前曲、前々曲が神曲過ぎたためちょっと格下感ありますが、いやいやこれだって彼ららしいギターワークのカッコイイメロコアナンバーですよ!
前2曲で興奮しすぎたキッズ達のテンションをそのままにラストへ繋げていこうって意図があるのかもしれませんよ。

12曲目「What Can You Do?」

泣きメロ度2 速さ2 カッコよさ2
さて、ここまで興奮冷めやらぬできましたので、ここらで一曲ミディアムナンバーで休憩をw
ランシドのティムはこれが一番好きらしいですよ。そういやこれのギターをスカ調にしたらランシドになりそうな気もしないでもない。まあタラレバはやめて一呼吸置いたら次いきましょう!

13曲目「Do What You Want」

泣きメロ度3 速さ4 カッコよさ4
アメリカのファン投票で選ばれた、BAD RELIGIONのベストソングのうちの一曲。これも「ハイッ!」と掛け声から入るボーカルが彼ららしいです。
ちょっとハードコアの香り漂うスピードナンバーであり、これも初期の代表曲でしょうね。代表曲だらけじゃん!1988年だよ?何度も言っちゃうけどwww

14曲目「Part IV (The Index Fossil)」

泣きメロ度4 速さ4 カッコよさ4
途中のテンポダウンがこのアルバムには珍しい展開ですね。それだけ高速パンクアルバムって事なんですが。
印象は薄いですが悪くないナンバーですよ。

15曲目「Pessimistic Lines」

泣きメロ度4 速さ4 カッコよさ4
最期までカッコいいメロコアで〆ていただきました。
これ、当時メロコアを死ぬほど聞いて、今でもこんなレビューサイトやってる管理人も普通にここまでノリノリで聞いてこれたんですから、相当ヤバいアルバムですよ!
1988年ですよ!(何回目だ?)そんなんでテンション高いまま終了!

MELOCOREPUNK.COM管理人の感想

もう説明の必要も無いほどのメロコアの教科書的存在な「BAD RELIGION」の「SUFFER」。
日本ではメロコアブームが始まった1995年にBAD RELIGIONの過去作が一斉にエピックソニーからリリースされたほどであり、それだけメロコア≒BAD RELIGIONと考えられていたんでしょう。

もうとにかく良曲揃いですんで、相対的にレビューのカッコよさ評価が下がってしまいますが、どの曲も単発で他のアーティストのアルバムに入っていたら、カッコよさプラス1していいくらいですよ!

レビュー内にも書いた通り、普通に最後までイラついたりせず速い曲、遅くても聞いてられる曲ばかりで、なによりどの曲も1分台、長くても2分台っていうせっかちっぷりで、もうメロコアってものを1988年で確立しちゃってて、それで2017年でも何の古さも色褪せも感じないっていう、もはやパンク界の奇跡ですよ!

1988年っていったら、日本じゃ田原俊彦の「抱きしめてTonight」とか、浅香唯の「C-Girl」、光GENJIの「パラダイス銀河」、サザンオールスターズの「みんなのうた」がヒットしてた頃ですよ?
その時代に既にメロコアを確立、完成させてるってもう、ね?

当時10代だった管理人は、SUFFERをサーファーだと思っており、すぐ間違いに気づき辞書をひいたんですが、同じ間違いをしたキッズは当時何万人もいたはずw
NOFXに至っては、そのまま「SURFER」という本作のパロディを作ったりしたくらいですから、同じことを思った人は外人にもいたって事でしょう。

(コンセプトモロパクリでサーファーっていうパロディ。)

もうね、これからメロコア聞こうってリスナーはまずこれから聞くべき!
そして元キッズ達は今でも普通に通用する、ってかこれ超えたメロコアバンドって何組いたんだよ、ってレベルのカッコよさの奇跡におののけ!必聴!